作家・吉村喜彦のホームページ

桑名のハマグリを酒蒸しでいただく。

とれたての桑名ハマグリ

むっちりとした身肉は、ぬるりとしている。
ひとくち噛むと、ぷりんと弾力がある。

調味料は酒だけなので、ハマグリそのものの味がよくわかる。

奥行きのある甘みとかすかな苦み。
まさに、伊勢湾と木曽三川河口域の水の味わいだ。
桑名城
赤須賀の漁船

合わす酒は、「而今(じこん)」。
三重県名張の名酒。
じこんとハマグリ
華やかな香り、濃密な舌ざわりなのに軽やか。
酸味がさわやか。
 而今とは、過去にも未来にもとらわれず、今をただ精一杯生きる、という意味だそう。

「いま、このとき」は、とてもたいせつ。
ハマグリスパゲティ
而今を飲み、桑名のハマグリを味わう。
ああ、いま、このとき、美味のひととき。

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