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 さて、次は、ぼくのふるさと=大阪です。

 大阪は、ホルモンやすじ肉を上手に食べる文化が根づいています。

 「どて焼き」もそんな食べもののひとつ。

 どて焼きは、牛すじ肉を味噌やみりんで時間をかけて、コトコト煮込んだもの。

 鉄の鍋の内側にお味噌を土手のように盛って、その真ん中で、具材を焼き、

熱で溶け出した味噌で煮込んでゆくことから、「どて焼き」と言われるようになったそうです。

 よ〜く煮込まれて、とろとろになった牛すじ肉は、味噌の味わいとともに、

 ひとくち頬張るだけで、やわらかく、あたたかく、ほっこりとした気持ちにさせてくれます。

 どて焼きは、大阪のやさしさの象徴かもしれません。

 下茹でしてアクを抜いたすじ肉を串に刺して、白味噌主体の合わせ味噌、

みりん、出汁で、浅い鉄鍋でつくります

こんにゃくが一緒に煮込まれていることもあって、

このこんにゃくが、また、美味しいんです。

 刻んだ青ネギと七味唐辛子をぱらりとかけ、あるいは練り辛子をつけて、串から頬張る。

 吉本新喜劇を観たあと、ミナミの居酒屋で、どて焼きを頬張り、焼酎を傾ける。

これ、最高です。

 では、いま、人気抜群の「すちこ」が、ギターの真也とともに歌う「パンツミー」。

聴きましょう。

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M4.すちこ&真也「パンツミー」 4:09

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「パンツミー」 すち子&真也 (4分09秒) <YOSHIMOTO R and C YRCS-90108>

「パンツミー」
すち子&真也
(4分09秒)
<YOSHIMOTO R and C YRCS-90108>


 
 さて、続いては、広島。

広島の伝統の食べもの、といえば、「あなごめし」。

瀬戸内海のあなごを、蒲焼き、あるいは、秘伝のタレで柔らかく煮て、

うな丼のように盛りつけて食べます。

もともとは、漁師料理から始まったとされていますが、

いまは、駅弁としても、とても人気があります。

広島駅、宮島口駅などの駅弁が有名ですが、それぞれ煮アナゴあり、焼きアナゴあり、

ふっくらした柔らかさの煮アナゴ、芳ばしく焼きあげた焼きアナゴ・・・

どちらもたまらなく美味しいです。

ほどよい脂ののり、焼き目の香ばしさ、タレとご飯の混ざり具合・・

駅弁の中でも最高峰に位置づけられるんじゃないでしょうか。

ぜひ、ぜひ、あなご飯を食べに、広島に来んさい。

ということで、広島出身、吉田拓郎の「知識」。聴きましょう。

おいしいものって、どうすれば美味しくなるのか知恵を絞ることで、生まれるんですねえ。

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M5.吉田拓郎「知識」 3:59

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「知識」 吉田拓郎 (3分43秒) <SONY SRCL-5067>

「知識」
吉田拓郎
(3分43秒)
<SONY SRCL-5067>


 

(選曲リスト)

「ガールフレンド」
杉真理
(3分07秒)
<NIAGRA RECORDS SRCL-8002>

「君は天然色」
大瀧詠一
(4分40秒)
<NIAGRA RECORDS SRCL-8014>

「鉄人28号」
デューク・エイセス
(2分07秒)
<KING RECORDS KICA-8001>

「パンツミー」
すち子&真也
(4分09秒)
<YOSHIMOTO R and C YRCS-90108>

「知識」
吉田拓郎
(3分43秒)
<SONY SRCL-5067>

「満月の夕」
よなは徹
(4分42秒)
<J’S PRODUCE QACJ-30035>

「グッバイ・デイ」
来生たかお
(4分48秒)
<KITTY KTCR-1180>

プロデュース:吉村有美子