川崎の幸(さいわい)図書館に行きました。
世田谷の図書館で探したのですが、
本が揃っていなかったのです。
その本は、白土三平『カムイ伝1~15巻』

川崎の、しかも幸図書館にだけ全巻そろっていて、
ほんとうに久しぶりに図書館で本を借りました。(文庫本)
係の方もたいへん親切で、
「保管庫の中に入っていて、汚れや染みがありますが、いいですか」
と訊いてくれました。
ぼくは少々清潔神経症的なのですが、
(古本や図書館本は、じつは苦手・・・)
係の方のやさしい笑顔に
「いえ。まったく気にしませんから、ハ、ハ」
明るく爽やかにこたえ、8冊の本を紙袋に素早く入れました

(1回で借りられるのは10冊まで。
15巻を2回に分けて借りるわけです)

多摩川を下って、せっかく川崎まで来たので、
「そうだ、大師いこう」。


お目当ては、くず餅。
プルンプルン系には目がないのです


山門前の「住吉屋総本店」にて、
くず餅と麩まんじゅう。

亀戸にも池上本門寺にも負けず劣らずの「くず餅」
「麩まんじゅう」もつるり。
満足でした。


*
で、それからは毎日、カムイとの日々。
全巻読むのは、はじめて。
そうか。こういう物語だったのかと。
カムイの生まれ育ちが、いい。
自然の描き方もすばらしい

植物、動物、ヒトが同一レベルでとらえられていて、
すべてが自然<宇宙のなかに包摂されている。
ページを繰ると、図書館の微細な埃とカビが舞い上がり、
そのなかに、カムイたちが
ふわりと立ちあらわれる今日この頃です
