作家・吉村喜彦のホームページ

新緑の5月11日、六本木のサントリホールで、
大好きな作曲家・ピアニストの加古隆さんの、
ひさびさのピアノソロ・コンサートがありました。
加古隆さん・チラシ
加古さんといえば、NHK「映像の世紀」や「にんげんドキュメント」などの音楽、
そして、「散り椿」「大河の一滴」「博士の愛した数式」「白い巨塔」などの
映画やテレビドラマの音楽をたくさん手がけられています。

つい最近は、NHK「宮沢賢治 銀河への旅~慟哭(どうこく)の愛と祈り~」(演出:今野勉)の音楽が
ほんとうに素晴らしかったです。
加古隆さん・アルバム
オーケストラとの共演やカルテットでの活動などもされていますが、
今回は、久々のピアノソロ・コンサート。
加古さんが初めてピアノソロを行ってから、今年はちょうど40年なんだそうです。

ピアノソロは、まさに加古さんの原点。

たったひとりで、ピアノに向き合うその姿は、
今回のコンサート・タイトル「ピアノと私」そのもの。
「ピアノが私であり、私がピアノである」
まさに、ピアノと一体化した加古隆さんが、そこに存在していました。
加古さんのソロ40周年
凛としたその姿は、さむらいのようでもあり、
禅僧のようでもあり、
紡ぎだされる音は、「墨絵」のようだと思いました。
モノトーンゆえの、ゆたかな色彩感──。

ピアノの音だけで構成されるコンサート。
シンプルゆえに、奥深く、音楽家の本質が「生」のまま伝わり、
たましいが心地よく揺さぶられました。
加古さんのポスター(喜彦)
曲と曲の合間の加古さんのトークも、
さすが大阪出身、真摯でありながら、ふわりとユーモアがあって、
「ああ、こうやって加古隆さんの音楽は生まれてくるんだ」と
聴衆みんなが、うなずいている感じがありました。
加古さんポスター(有美子)
いままで何度も加古さんのライブは観て(聴いて)いますが、
今回のは、飛び抜けて、素晴らしかったです。

加古さんの作品は、きれいな水のよう。
こころとからだに、すーっと自然に染みとおってきました。
加古さんの楽屋にて

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