作家・吉村喜彦のホームページ

広島県にお住まいの「しまなみ」さんからのお便り、
紹介させていただきます。

「関東に単身赴任した際に、
東京では、江戸時代前期まで広く使われていたという
『煎り酒』に接する機会がありました。
 試してみると、白身の魚、ローストビーフが、
醤油よりも美味しくいただけました。
ブラタモリの伊勢神宮の会で、タモリさんも同じご意見でした」

 「しまなみ」さん。メール、どうもありがとうございました。
煎り酒は、日本酒に梅干と花がつおを入れ、コトコトと煮詰めた
江戸時代の食卓には欠かせなかったという調味料。
品のいい酸味があって、一般的な醤油よりも塩分は少なく、
まろやかな味わいです。
ぼくも、酒と肴のおいしい居酒屋さんで、
ちょっとスモークしたサワラの刺身を、最近はじめて、煎り酒で食べて、
感動しました。
角の立たない、やわらかい酸味と塩分。
これが上品でした。
卵かけご飯にも、ばっちり合いますよ。
やさしい卵かけご飯になります。

 そんなこんなで。
 年末年始といえば、山下達郎のアカペラが、
やさしく清らかで、煎り酒みたいです。
「グルックの主題によるアカペラ」
そして、「ベラ・ノッテ」を聴きながら、
今日はお別れしましょうねえ。
 ご案内は、吉村喜彦でした。
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M6&7 山下達郎「グルックの主題によるアカペラ」

「ベラ・ノッテ」             計4:38
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M6&7 山下達郎「グルックの主題によるアカペラ」「ベラ・ノッテ」

M6&7 山下達郎「グルックの主題によるアカペラ」「ベラ・ノッテ」

プロデュース:吉村有美子