作家・吉村喜彦のホームページ

10月26日水曜日午前9時20分~ 午前10時00分

「アンブレラ」ブライオニー
(4分00秒)<東芝EMI TOCP-26198>
「エブリバディ・シング・ア・ソング」ランチソング・プロジェクト
(3分48秒)<プロダクション・デシネ PDCD-160>
「ヴェ・ケー」ファン・タン
(4分56秒)<PHONG NUM FILM NO NUMBER>
「椰子の島へ、ようこそ」ラトナ
(3分10秒)<ディスコロヒア WOR24218>
「満月のもとで」イラマ・トリオ
(3分15秒)<ディスコロヒア WOR24218>
「キャリー・オン」ノラ・ジョーンズ
(2分48秒)<ユニバーサル UCCQ-1065>
「知足/満ち足りた想い出」五月天
(4分16秒)<ROCK RECORD RCCA-2161>

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 台北で麻婆豆腐を食べたときに、入っている小さな黒い豆みたいなの。
なんだか萎んだコーヒー豆みたいなの。
 それを摘まんで食べてみると、塩辛い。けど、ちょっと酸味を感じるうまみがある。
 何だろう? この不思議な味わい・・・。
そう。これが、「豆鼓(とうち)」。
黒大豆(こくだいず)に塩を加えて発酵させたもので、大豆を発酵させたものと聞くと、
味噌や納豆のようなものを想像してしまいますが、製法がまるで違うので、
外見も味も大きく異なります。
 この「豆ち」。
日本の浜納豆や大徳寺納豆などによく似ています。
熱を加えると風味が強まるので、中国料理の煮物や蒸し物、炒め物などの風味づけに
使われます。
 塩辛く風味が強いのですが、アミノ酸などのうま味成分をたくさん含んでいるので、
まろやかなコクとふくよかな香りをもっていて、料理の味の奥行きを広げます。
 回鍋肉(ホイコウロー)や魚介類の炒めものなどに、刻んだ豆チがたくさん入っています。
 「豚バラ肉のトウチ蒸し」や「ピーマンのトウチ炒め」も美味しいですよねえ。
トウチは、古くは医薬品として使われていたそうですが、仏教と共に日本に伝わり納豆の原型となったそうです。その後別々に発展、改良されてそれぞれ現在の姿になりました。
 独特の塩辛い風味は慣れてくると、まさに病みつきになります。本格台湾料理で使われる隠し味。それがトウチなんですね。
 では、トウチを使った料理を食べて満ち足りた思い出、ということで、
五月天の「知足・満ち足りた想い出」を聴きながら、今日はお別れです。
 ご案内は、吉村喜彦でした。
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M6五月天(Mayday)「知足/満ち足りた想い出」      4:16
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「知足/満ち足りた想い出」五月天

「知足/満ち足りた想い出」五月天

プロデュース:吉村有美子