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浅草「弁天山美家古(べんてんやまみやこ)寿司 」
は一番好きなお寿司屋さん。

創業は1866年(慶応2年)。
江戸前寿司の始祖・華屋与兵衛の流れをくむ初代が、
浅草寺鐘楼の下で開いたそうです


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いま、つけ場には五代目・内田正さんと六代目・山下大輔さん。
冷蔵庫などのない江戸時代、
下ごしらえをしないと、ネタはすぐ傷んでしまった。
その伝統をいまも頑なに守り続けています。

酢飯。
仕事をほどこされた寿司ダネ。
新鮮なわさび。
煮きり醤油。
この四つのバランスが絶妙です


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しかも、店の雰囲気もいい。
これほどの老舗でありながら、つけ場に立つ大将は威張らず、
しゃしゃり出ることもない。

つねに謙虚で、あかるい。
お客の話をちゃんと聞く。

なんといっても、
江戸から続く「町場の寿司屋」の空気感を保っているのが、
いいんですね




合わせるお酒は、もちろん江戸(東京)の酒。
澤乃井です。
